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2007/7/2

Vol.33 F102製品版作成状況報告 Vol.3

約3週間ぶりの更新です。地味な作業を続けている最中なので特別大きな 変化はありませんが、とりあえず進捗報告します。

F102制作状況 下地作り

F102は現在下地作りの真っ最中です。写真でわかりますでしょうか? それなりの厚みのクリアー下地ができあがってきていてテカテカしていると思います。 F102下地 下地の作り方はビルダーによって様々です。 とにかく硬い下地を作りたい人、ペーパーがけをし易い下地を作って整えた後に硬い下地を 作る人、大量生産メーカーのようにエポキシを用いて1回で厚みのある下地を作るなどなど。 Yatta Luresの考え方はシンプル。方法や素材はあまり頭を固くしないで柔軟に考えてその 可能性は否定しないようにしていますが、こだわる点は、無用に重くしないこと。 例えば画像のボディは上面にパテが塗られているのがわかると思います。 これは木というのは繊維の方向がありその縦方向はより多くの樹脂を吸う性質があることを 考慮しています。何の処理もしないでコーティング塗料(これも何種類か塗り分けますが)を塗り始める ことはできますがこの繊維方向を極薄く軽量なパテを処理しておくことで無用にコーティング塗料を 吸い込むことを防止できます。時々バルサにセルロースなどを吸わせることでボディを 硬くする効果があると書いてある雑誌記事などを見ますが私はそれはどうだろう、と思っています。 というのも木の繊維質方向にはたくさんのセルロースを吸い込んで、側面はほとんど 吸っていないというようなコーティングが期待できる品質を達成するのか、ということです。 つまり硬度を主張できるのはコーティングの最も薄い部分になるため、もっともコーティング塗料を 吸わなかった部分になりますから、そこより厚い部分は主張できる硬度計算に寄与しない 単なる“重り”になります。

精度を更に上げるための道具

つづいて前回も報告しました換気口です。 こちらもあまり進んでいませんが、換気口の蓋(写真左下)が完成しました。 換気口 今は写真中央の換気口の逆側の蓋を製作しています。約30φの穴をあけましたが 実はこれは結構大変でした。やり方はいろいろありますが、精度や危険度を考えると 実は意外と方法は少なく、結局次の写真のボーリングヘッドという道具を使いました。 この道具はメカニカルでモノ作りが好きな人は結構興味を惹かれる作りになっています。 ボーリングヘッド ちなみにこのボーリングヘッドは2万円を超えるお値段。続く写真の道具の価格も ここで書いてしまうと、この次のドリルチャックは1万円弱、最後の写真の測定器具の 中の立っているノギスのようなものはデジタルハイトゲージといいますが、これも 3万円以上します。ミツトヨという一流の測定器メーカのものです。 ちなみにこのミツトヨというメーカは非常に高い技術を持っていて 核兵器の開発に転用可能な3次元測定機なども手がけているため輸出規制の対象になっていました。 少し前にこの3次元測定器を不正に輸出してミツトヨが有罪判決を受けた事件もありました。 ちょっと話がそれました。このミツトヨのデジタルハイトゲージの横に ヨーカンと言われる精度の出ている鉄のセットも写っていますが これもセットで2万円ぐらい。鉄工の道具は木工の道具の5倍から10倍します。 キーレスドリルチャック この写真の道具(黒いところ)はキーレスドリルチャックといいます。マイフォードスーパー7に取り付けた感じが 大変いい感じ。戦闘機のようでもあります。使う道具はやはり美しさが必要。 スーパー7を買うときは中国製の旋盤にするかどうかおおいに悩んだけれど、スーパー7に しておいて本当に良かった。 Yatta Luresの製品も時代を越えて名品と呼ばれる製品にしたいのであるから、 やっぱり小型旋盤の最高峰、名機と呼ばれるスーパー7で治具を作るのが正しい。うん。 測定器具 最後の測定器具は右端のスコヤを除けば鉄工用の測定器具。 木工ではたいがい精度は1ミリ単位。よくても0.5ミリ単位。鉄工では測定レベルは 0.01ミリあるいは0.001ミリです。 実際には0.001ミリを測定しても機械の精度から0.001で切削することは難しく 0.01ミリを追求することが限界でしょうけど。 木は基本的に木目があったり熱で膨張するので(厳密には鉄でもプラスチックでも膨張しますが) 厳密な精度は出しにくいのですが、しかしながらそうは言っても現在販売されている クランクベイトの精度よりは本来ずっと高い精度が出せると思います。 Yatta Luresではそういう本来バルサクランクベイトが出せるはずの精度を 鉄工の測定技術を学んだり、 鉄工で必要な治具を作ったりして、 実現したいと思っています。

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